権利行使価格|イン・ザ・マネー、アット・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネー

オプションの「売り」は、損失が限られません。このコースは、しくみと損益の形を学ぶためのものです。

この記事の要点

  • 権利行使価格は、権利を使うときの値段です
  • いまの値段との関係で、イン・ザ・マネー、アット・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネーと呼び分けます
  • 権利行使価格によって、プレミアムの高さが変わります

権利を使うときの値段

権利行使価格は、オプションの権利を使うときの値段です。コールなら「この値段で買える」、プットなら「この値段で売れる」値段です。

いまの値段との関係で呼び分ける

日経平均株価が38,000のときの例です。

イン・ザ・マネー(ITM)いま使うと得になる(コール37,000・プット39,000)
アット・ザ・マネー(ATM)いまの値段に近い(コール・プットの38,000)
アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)いま使っても得にならない(コール39,000・プット37,000)

プレミアムの高さが変わる

  • イン・ザ・マネー:いま使っても得になる分(本質的価値)があるので、プレミアムは高め
  • アウト・オブ・ザ・マネー:いま使っても得にならないので、プレミアムは安め。満期までにそこまで動かないと、価値は0になる

安いから買いやすい、と考えがちですが、安いのは「そこまで動く見こみが小さい」と見られているからです(よくある失敗)。

日経225オプションの権利行使価格

大阪取引所の制度概要では、日経225オプションの権利行使価格は次のように設定されます。

  • 新しく設定するとき:前の営業日の日経平均株価の終値にいちばん近い250円の整数倍を中心に、250円刻みで上下16種類
  • 満期まで残り3か月になった限月:125円刻みで上下24種類になるよう追加

確かめた資料

ここに気をつけて

いまの値段から遠い権利行使価格(アウト・オブ・ザ・マネー)は、プレミアムが安く見えます。そのぶん、満期に価値が0になりやすい権利です。

権利行使価格は、大阪取引所が決めた刻みで並んでいます。好きな値段を選べるわけではありません。

確認問題

Q1. 日経平均株価が38,000のとき、権利行使価格39,000のコールは?

答えと解説

正解は「アウト・オブ・ザ・マネー」。いま権利を使っても得にならない(38,000で買えるものを39,000で買う)ので、アウト・オブ・ザ・マネーです。

Q2. 日経平均株価が38,000のとき、権利行使価格39,000のプットは?

答えと解説

正解は「イン・ザ・マネー」。38,000のものを39,000で売れる権利なので、いま使うと得になる状態です。

Q3. 日経225オプションの権利行使価格の刻みは、新しく設定されるとき何円ですか?(大阪取引所の制度概要)

答えと解説

正解は「250円(満期が近い限月は125円刻みも追加)」。新規設定は250円刻みで、残り3か月になった限月には125円刻みも追加されます。

今日の練習

日経平均株価のいまの値段を見て、そこから上下に250円ずつ、権利行使価格を5つ書き出し、それぞれコールとプットがイン・アット・アウトのどれかを日記に書いてみましょう。

日記を書く

この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。取引は自己判断でお願いします。