持っているものを守る使い方|プットの買いで、値下がりの損を小さくする形

オプションの「売り」は、損失が限られません。このコースは、しくみと損益の形を学ぶためのものです。

この記事の要点

  • プットを買っておくと、値下がりしたときの損を小さくする使い方ができます
  • 保険のように、払ったプレミアムの分だけコストがかかります
  • 守りたい期間と値段から、満期と権利行使価格を選びます

プットは、値下がりにそなえる権利

日経平均株価に連動するものを持っているとき、プットを買っておくと、値下がりしたときの損を小さくする形を作れます。プットは「決めた値段で売る権利」なので、値段が下がるほど価値が出るからです。

損益の形

例:日経平均株価38,000で、オプション1枚と同じ大きさ(日経平均株価 × 1,000円)を持っている。権利行使価格37,000のプットを、プレミアム200で1枚買う。

+180万円0−180万円34,00037,00040,000
持っているもの+プットの買い:37,000より下では、損が120万円((38,000−37,000+200)×1,000円)で止まります。上がったときは、プレミアムの20万円の分だけ利益が小さくなります。横は満期のときの日経平均株価、縦は1枚の損益(円)。数字は説明のための例で、手数料と税金は入れていません。
  • 下がったとき:37,000より下は、プットの価値が持っているものの値下がりを埋める。損は「38,000 − 37,000 + 200」= 1,200(120万円)で止まる
  • 上がったとき:プットは使わずに終わる。利益は、払ったプレミアム(20万円)の分だけ小さくなる

保険のようなもの

プレミアムは、保険料のようなものです。何も起きなければ、払った分は戻りません。

  • 権利行使価格を、いまの値段に近くする → よく守れるが、プレミアムは高い
  • 権利行使価格を、いまの値段から遠くする → プレミアムは安いが、そこまでの値下がりは守れない
  • 満期を長くする → 長く守れるが、プレミアムは高い

大きさを合わせる

日経225オプション1枚は、日経平均株価 × 1,000円の大きさに当たります。日経平均株価38,000なら、3,800万円分です。ミニオプション(× 100円)なら380万円分です。持っているものの大きさと合っているかを、先に確かめます。

ここに気をつけて

守る使い方でも、プレミアムを払うので、値段が動かなければその分は損になります。何度もくり返すと、プレミアムの支払いが積み重なります。

日経225オプション1枚は、日経平均株価 × 1,000円の大きさに当たります。持っているものの大きさと合わないと、守りすぎたり、足りなかったりします。

確認問題

Q1. 持っているものの値下がりにそなえるとき、買うのはどれですか?

答えと解説

正解は「プット」。プットは「決めた値段で売る権利」なので、値段が下がるほど価値が出ます。

Q2. 38,000の大きさで持っていて、権利行使価格37,000のプットを200で買いました。満期に大きく下がったとき、損はどこまでですか?(×1,000円)

答えと解説

正解は「120万円((38,000−37,000+200)×1,000円)」。37,000より下はプットの価値で埋まるので、1,000の下げ分+プレミアム200の、1,200 × 1,000円で止まります。

Q3. 値段が上がったとき、守る使い方の損益はどうなりますか?

答えと解説

正解は「持っているものの利益から、プレミアムの分が引かれる」。プットは使わずに終わり、払ったプレミアムの分だけ利益が小さくなります。

今日の練習

日経平均株価に連動するものを持っていると考えて、守りたい値段と期間を決め、どの権利行使価格と満期を選ぶかを日記に書いてみましょう。

日記を書く

この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。取引は自己判断でお願いします。